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不安 Angoisse


           不安

私は君の体を今夜征服しに来たのではない、オー獣
それに動いているのは人々のシンだ、悲しい嵐を
えぐりに来たのでもない、不純な髪のなかで、
私のキスが注ぐ治せない倦怠のもとで。

私が君のベッドに求めるのは夢なしの重い眠り、
それは悔恨を知らないカーテンの下で滑空している、
そして君の黒い嘘の後で君はそれを味わうことができる、
君こそ虚無について死者よりもそれによって知るのだ。

というのは悪徳が、私の生来の高貴さをむしばんでいて、
君と同様にその不毛を私に刻印したから。
だが君の石の胸には、どんな犯罪の歯も

傷つけない心が住みついているのに、
私は逃走する、青ざめ、憔悴して、私の死衣によって取りつかれ、
一人で寝るときの死を恐れて。


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