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不安 Angoisse


           不安

私は君の体を今夜征服しに来たのではない、オー獣
それに動いているのは人々のシンだ、悲しい嵐を
えぐりに来たのでもない、不純な髪のなかで、
私のキスが注ぐ治せない倦怠のもとで。

私が君のベッドに求めるのは夢なしの重い眠り、
それは悔恨を知らないカーテンの下で滑空している、
そして君の黒い嘘の後で君はそれを味わうことができる、
君こそ虚無について死者よりもそれによって知るのだ。

というのは悪徳が、私の生来の高貴さをむしばんでいて、
君と同様にその不毛を私に刻印したから。
だが君の石の胸には、どんな犯罪の歯も

傷つけない心が住みついているのに、
私は逃走する、青ざめ、憔悴して、私の死衣によって取りつかれ、
一人で寝るときの死を恐れて。


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春の再来 Renouveau


           春の再来

病的な春が悲しくも追い払ったのは
冬、穏やかな芸術の季節、明晰な冬、
そして陰気な血が主宰する私の存在のなかで
無力は伸びをしている、長いあくびをして。

白い曙は私の頭蓋のなかで温かくなる、
その頭蓋を古い墓石のように鉄の輪が締めつけているが、
悲しくなって、私はあいまいで美しい夢を追って
無限の樹液がゆっくり踊る野原をさまよう。

それから私は木の香りに興奮し、疲れて倒れる、
それも私の顔で私の夢に向かう穴を掘りながら、
リラが生える熱い大地をかじりながら、

私は待つ、私を沈潜させて倦怠が高まるのを . . .
― しかしながら「青空」は笑っている、垣根と目覚めの上で、
それは太陽にさえずり花盛りにいるあんなにたくさんの鳥たちのだ。


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花々 Les Fleurs


            花々

最初の一日に、古い青と金色の雪崩から、
そして星々の永遠の雪から、
往古あなたは大きな苦難を切り離された、
まだ若く災難に無垢な大地のために、

鹿毛色のグラジオラス、首の細い白鳥たちと一緒に、
そしてあの神々しい月桂樹、追放された人の魂の、
熾天使の澄んだ足指のような鮮紅色の、
踏まれた曙光の恥じらいがその天使を赤く染めているが、

ヒヤシンス、愛らしい輝きの天人花、
そして、女の肉体と同じような、残酷な
バラ、エロディアード明るい庭に花と咲く、
その女、凶暴で輝く血が潤している!

それからあなたはユリのすすり泣く白さを創られた、
その白さはそれがかすめる溜め息の海を転がりながら、
色あせた地平線の青い香を越えて、
涙を流す月の方へうっとりと昇って行く!

ホサナ賛歌、シターンを用いつり香炉とともに、
聖母マリア、ホサナ賛歌、地獄のへりの庭での!
それでその反響が天上の夕暮れにて終わりますように、
視線の恍惚、頭光のきらめき!

オー母、あなたが公正で強いあなたの胎内に創られたのは
未来の瓶を揺すっている苦難、
かぐわしい「死」を伴う大きな花々、
人生を虚弱にして疲れた詩人のために。


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窓 Les Fenêtres


           窓

うんざりだ、悲しい施療院に、しかもひどい香に、
それはカーテンの平凡な白さで立ち昇る、
空虚な壁に退屈する大きなキリストの十字架像の方へ、
陰険な瀕死の男がそこで起こすのは老いた背、

足を引きずり行くのは、彼の腐った体を
温めるより敷石の日向を見ようとして、
白い髭と痩せた顔の骨を
明るく美しい光線が日焼けさせる窓に押しつけに、

そしてその口が、熱があり青空に貪欲だが、
そうして、若い、それが行って吸ったのは彼の宝、
昔の処女の肌!だが、汚すのは苦くて長いキスによる
金色の生あたたかい窓ガラス。

酔って、彼は生きる、忘れているのは、聖油の恐怖、
煎じ薬、大時計と苦痛を与えられるベッド、
咳。夕暮れが屋根瓦の間で血を流すとき、
彼の片目が、光に満ちた地平線に

見ているのは、金色のガレー船団、白鳥のように美しい、
緋色で芳香の大河にあるその船団は眠っている、
鹿毛色でそれら多くの線の閃光を揺すりながら、
思い出を積んだ偉大な緩慢のなかで!

したがって、人間の嫌悪にとらえられて、その人間は
魂が厳しく、彼の欲望はただ食べるだけという幸福に
溺れ、子らに授乳する妻に与えるために
このごみを強情に探し続けるのだが、

私は逃げる、そしてすべての窓にしがみつく、
そこから人は人生に背を向ける、そして、祝福される、
それらのガラスのなかに、それは永遠の露で洗われ、
「無限」の純粋な朝が金色にしているが

私は自分を映し、私が天使であるのを見る! それから私は死ぬ、
そして私がしたいのは ― 窓ガラスは芸術であれ、神秘性であれ ―
再び生まれることだ、王冠をかぶった夢を携えて、
「美」が花と咲く前世の空に!

しかし、アー! 現世が支配者だ。その付きまとう作用は
安全な避難所にいても時おり私の胸をむかつかすことになる、
しかも「愚鈍」の汚れた嘔吐は
私に自分の鼻をふさぐことを強いる、青空の前で。

可能なのか、オー「私」、苦さを知っているが、
怪物に侮辱された窓ガラスを打ち破り、
羽根のない私の両翼で逃げることが、
― 永遠に落ちる危険を冒しても?


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