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聖女 Sainte


       聖女
             
窓のそばに、そこで隠しているのは
金箔がはげている
古いヴィオルの白檀、かつてフルートや
マンドーラとともに輝いていたが、

青ざめた聖女がいる、古い本を
広げて、それが開いているのは
聖母の賛歌、かつて晩課や
終課に従ってとめどなく流れていた。

聖体顕示台の窓ガラスで、
天使によってかすめているのは竪琴
夕暮れの飛翔とともに音を発せられている
繊細な指先のために、

それは、古い白檀でも
古い本でもなく、楽器としてのその羽毛の上で
揺り動かしている、
沈黙の音楽家だ。


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[ 髪が それをすっかり . . . ] [La chevelure vol . . . ]


      [ 髪が それをすっかり . . . ]
             
髪が それをすっかり広げると
欲望の極西での炎の飛翔であるが
置かれるのは(ティアラは死んでいくと言えよう)
戴冠したその額の辺り 昔の暖炉

だが あの生き生きした雲 常に自然な
内部の火の発火よりも 金にため息をつくことを
しないで ただひとつのものが続いている
真実のよく笑う目の輝きのなかで

優しい英雄の裸が中傷するのは
その女性 彼女は星や指の火を揺れ動かさない
栄光がありながら ただその女性を単純化するだけだ
頭によって実行するのは きらめく偉業

ルビーでちりばめられ 疑いの皮をはがされている
喜ばしい守護の松明のように


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半獣神の午後 L'Après-midi d'vn favne


            半獣神の午後
              田園詩
              半獣神
あのニンフたち、私は彼女たちを永続させたい。
                      とても明るい、
彼女たちの軽い鮮紅色、それは舞っている、
密生した眠気にまどろんでいる空中で。
                 私は夢を愛したのか?

私の疑いは、古くからの夜の堆積だが、繊細な多くの
小枝の様態で終わる、それは、まさに実際の森のままであるが、
アーなんということだ、私だけがバラの観念的な誤りを
勝利として私自身に捧げていたことを示している―

よく考えよう . . .

          すなわち、もし君が批評する女たちが
君の想像を絶する望みを象徴するならば!
半獣神、幻想は青く冷たい両目から逃げるのだ、
涙を浮かべる泉のようで、最も純潔だが。
とはいえ、まったく喘いでいるもう一人が、君の羊毛のなかの
暑い一日の微風のように際立っていると、君は言うのか?
とんでもない! 不動で疲れて失神の時
さわやかな朝が抗っても熱気に息がつまったからだが、
水は囁かず私の笛が注いでいる、
美しい響きで散水された木立に。そして唯一の風は
二つの管の外にすぐ漏れる、それが乾いた雨のなかへ
その音を散らす前に。
それは、皺で動かされていない地平のあたりでの、
目に見える穏やかな人工の霊感の
息吹なのだ、それは空に戻る。


オー岸辺、シチリアの、穏やかな沼のだが、
それぞれの太陽に対抗して私の虚栄が踏み荒らすところ、
輝く花々の下で黙っている、話しなさい
「私がここで切っていたものは中空の葦、才能によって
 手なずけられている。そのとき、遠くの草木の
青白い金色の上で、泉に葡萄を捧げながら、
揺れているのはひとつの白い生き物、憩っている。
そして草笛が生まれ、ゆっくりとした前奏のところで、
飛び立つ白鳥たちは、いや! 泉のニンフたちは逃げる
あるいは水に潜る . . . 」
            生気のない、総ては燃えるが黄褐色の
時間のなかで、痕跡をとどめず、何かの技で同時に逃げ去ったのは
過度の婚姻、ラの音を探す者によって願われていた。
それならば私は根本的な熱情に目覚めるのか、
直立してただひとり、古代の光の波のもとで、
ユリ! と君たちのひとり、天真爛漫のための皆。

あの人たちの唇によって漏らされる甘い無のほかに、
キスは、心の奥の不実を確実にするが、
私の胸は、証明をしないが、ある厳かな歯による
神秘の噛み跡を証拠とする。
だが、もうたくさんだ! そのような秘法が心の許せる友に
選んだのは、対になった太い葦、それを青空のもとで奏する。
その者が、自分への頬の動揺を曲解して、
長い独奏のうちに夢見ているのは、私たちが周囲の美人を
楽しませることだ、彼女自身と私たちの信じやすい歌の間の
あいまいな混同によって。
そして愛が転調すると同じく高い調子で
見えなくさせるのは、背中やきれいな脇腹の、
追いかけられる私の閉じた眼差しを伴う、月並みな夢、
よく響く、無意味で単調なライン。


それではやってみよ、逃走の楽器、オー機転がきく
シュリンクス、再び葦となることだ、君が私を待つ湖で!
私としては、私のうわさを誇りに思うが、私は女神たちのことを
長々と話すとしよう。しかも偶像たちの描写から、
影を取り去り、また帯もだ。
そうすると、私が葡萄からその輝きを吸ったとき、
そらされた見せかけにより後悔を遠ざけるためだが、
よく笑いながら、私は夏空に中身のない葡萄の房を高く掲げる、
そして、輝くそれらの皮のなかに息を吹き込み、陶酔を
渇望し、夕暮れまで私はそれを透かして眺める。


オーニンフたち、再び膨らませよう、様々な思い出を。
「私の眼差しは、葦に穴をあけ、おのおのの不滅の首を
刺していた、それは波の上で焼けつく穴を水に浸す
森の空に怒りの叫び声をあげながら。
そして光り輝く髪の水浴は、光と震えのなかで
見えなくなる、オー宝石類!
私は駆けつける。私の足元で、互いに結びつけているのは
(二人でいることの悪を試食するという物思いにやつれて)
眠る女たち、危険な腕々だけのなかにいる。
私は彼女たちをほどかないで奪い去り、飛び込む、
すべての香りを太陽で涸らしているあのバラの、
軽薄な木陰に嫌われている茂みに、
そこでは私たちの馬鹿騒ぎが、焼き尽くされた昼と同じであれ。」
私はその処女たちの怒りを讃える、オー荒々しい陶酔、
神聖な裸の重荷のだが、その女は滑り動く、
私の燃える唇を避けるために、稲妻が震えるように!
肉の秘密の恐怖を飲みながら。
つれないそれらの足から臆病な心まで、
同時に捨てたのは無垢、
こらえきれない涙や悲しみの少ない湯気に濡れて。
「私の罪、それは、油断ならない恐怖を征服するのに
楽しみながら、神々が見事にもつれさせている
乱れた繁みをキスで分けたことだ。
結局、私が火のような笑みを、ただひとつになった幸運の
うねりの下に隠そうとしていた時すぐに(さりげない
一本の指で保っているのは、彼女のうぶなニンフ、幼く、
無邪気で、赤くならないのだが、
掻き立てられる彼女の姉の興奮に染めるため。)
さまよう死でほどかれる私の両腕から、
あの恩知らずの獲物は自由になる、
私がまだ陶酔する嗚咽に容赦なく。」


仕方ない! 幸福へと、ほかのニンフたちが私を引いていくだろう、
私の額の角に結ばれた三つ編みで。
私の情念、君は知っている、赤紫ですでに熟した、
それぞれのザクロは弾け、蜜蜂は唸っている。
そして私たちの血は、それを捕らえようとすることに熱中するが、
果てしない欲望の大群に対して流れる。
その森が金色と灰色に染まる時刻に、
ある祭りが、くすんだ葉叢で高揚する。
エトナ山! ヴィーナスが君のなかに訪れて
君の溶岩の上で無邪気な両踵を置いた、
その時、悲しい眠りが轟き、炎が尽きる。
私は女王を抱えている!
           オー罰は確かだ . . .
                      いや、だが
放心した言葉の魂と重いこの体は
真昼の誇り高い沈黙に、遅れて敗北する。
眠らねば、ただそれだけだ、涜神の言葉を忘れて、
渇いた砂の上で横たわり、そしてなんと私は好きなことか、
葡萄酒に効果のある太陽に向けて私の口を開けることが!


カップル、さらば。私は君がなった幻を見るだろう。


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