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[ それらの無垢の爪 . . . ] [ Ses purs ongles . . . ]


      [ それらの無垢の爪 . . . ]

それらの無垢の爪、とても高くそれぞれの縞瑪瑙を献じている、
「苦悩」がこの深夜、神灯を持つように支えるのは
多くの夕暮れの夢、「不死鳥」に焼かれている、
夢はその灰を納める壺を手に入れない、

人のいない客間の、飾り棚の上に、小さい謎ではなく、
よく響く空虚な置物は棄てられている、
( なぜなら、その「主人」は冥界の川へ涙を汲みに行ったから
携えていたのはその唯一の物である名誉の「無」)。

しかし北の空いている十字窓の近くに、金色が
滅びかけている、たぶん一角獣らの装飾に
よるが、それらは水の精に対して火を吹きかけている、

彼女、鏡のなかの裸の死者、それにしても
枠によって閉じられた忘却のなかに固定しているのは
七重奏のすぐあとの輝き。


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