SSブログ

青空 L'Azur


         青空

永遠の「青空」の晴朗な皮肉が
圧倒するのは、花々のように静穏で美しい、
凡庸な詩人、その人は「苦悩」の不毛砂漠を
介して自分の才能を呪っているが。

逃げて、目を閉じているのに、私が感じるのは、
茫然とさせる悔恨の強さで、空疎な私の魂を見つめている
青空。どこへ逃げるのか? そしてどんな凶暴な夜を
投げつけるのか、切れはしを、悲痛なこの侮辱の上に?

霧、立ち上がるのだ! 君の単調な灰をまき散らせ、
靄の長いぼろとともに、空のなかに、
そこは秋の鉛色の沼が覆いつくしている、
それから沈黙の巨大な天井を築き上げよ!

そして君、愛しい「倦怠」、忘却の池を出て、
君が来るとき、泥土と青白い葦を集めるのだ、
鳥たちが意地悪くあけた大きな青い穴々を
決して疲れない手によって、ふさぐために。

さらに! 休みなく悲しい煙突は
煙を出してくれ、そしてさまよう煤の牢獄が
消してほしいのは、その細くたなびくものの
恐怖のなかにある太陽、地平線に黄色く死にかけている!

―「空」は死んだ。― 君の方へ、私は駆けつける!オー物質、
与えよ、残酷な「理想」の、「罪悪」の忘却を
この殉教者に、この人は人間という幸せな家畜が寝た
敷き藁を共有しに来ている。

というのも、私がそこに望んでいるのは、つまり
私の脳が壁際に転がるおしろい瓶のように空っぽで、
すすり泣く想念を飾り立てる術もないので、
暗い死亡に向かって不吉に欠伸をすることだから . . .

無駄だ!「青空」が圧勝する、そして私はそれが鐘のなかで
歌うのを聞く。わが魂、歌声が続いている、意地悪い
その勝利の様子で私たちをもっと怖がらせ、
生きている金属から青いお告げの鐘が流れ出るために!

それは霧のさなかに鳴り響く、昔ながら、そして
確かな剣のように君の生来の苦悶を貫く。
どこへ逃げようか、無益で邪悪な反抗のなかで?
私は取りつかれている。「青空」!「青空」!「青空」!「青空」!


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。